プロローグ・お姫様の物語 素敵になるための秘密の書 王国でいちばんの美女になった、あるお姫様の物語。

王国でいちばんの美女になった、あるお姫様の物語。

どうしたらキレイになれるの?

ほっぺはタプタプ、おなかはポッコリ。

着られなくなったドレスたちがクローゼットに眠っています。

いつも「への字」の口元からは、ため息が出るばかり。

瞳はまるで「お天気の悪い空」のようです。

お城の舞踏会では、美しい貴族達のダンスを、背中を丸くして眺めるだけ。

どんなに着飾っても、お姫様は声をかけられることすらありません。

「ああ、どうしたら素敵になれるのかしら。

素敵になれたら、宝石もドレスもお人形も、なーんにもいらないのに」

お姫様は三日三晩、眠ることなく考えつづけました。

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